今でこそiPhoneやiPad、iMacにiPodなどアップルの製品は一般的にも人気が高まっていますが、私がビジネスユースで使い出した頃のマックは(正式にはMacintoshという名前でしたね)、この写真のようなデザインでした。

写真のマックは1990年代前半のPowerbook520という型番の機種。たしかトラックパッドの第一世代だったと思います。実はこのマックは知り合いの方の処分品をいただいたものでして、私が最初に購入したMacは、この520より少し前のPowerbookDuo210というかなりのレアものMacでした。1992年頃だったかな?
PowerbookDuo210は数年前に完全にダメになってしまい写真も手許に残っていないのですが、当然モノクロ液晶、しかもメモリ8MB、内蔵ハードディスク容量はなんと80MB(80GBの間違いじゃないですよ)というおもちゃのようなスペックでした。でもそのDuoシリーズ(ほかにDuo230という上位機種もありました)、画期的な機能がありまして「DuoDock」というDuo210を格納する専用のBOXに折り畳んで入れることによって、その箱の上にモニタを載せると、なんとデスクトップパソコンになるという変形合体ロボのようなマシンでした。いい大人の童心をくすぐるようなきてれつコンセプトに心惹かれ、思わず買ってしまいましたねぇ。40何万円だったかな。30何万円だったかな。よくそんな高い買い物するなと今では呆れてしまいますが。
ソフトは漢字talk7とかHyperCardとか、ハードもトラックボールとか、もちろんフロッピーディスクで。デジタルなのに超アナログっぽいのが今では相当懐かしいです。最近のPCはこういう「味」がどんどんなくなって、便利だけれども愛着がわかないというのがなんだか寂しい気がしますね。

追記)
2011年10月5日、APPLEの共同創業者、スティーブ・ジョブズさんがお亡くなりになりました。ほんとうにいろいろお世話になりました。私のPC歴はMacintoshで始まり、いまだにMac以外は購入したこともありません。PowerBook Duo210、LC630、PowerMac7100、PowerMacG4、PowerMacG5、iMacなどなど(ジョブズさんがAPPLEにいない時のマシンが多いですが)。でもどのマシンにも受け継がれていたのは、ジョブズさんが描いていたデザイン思想そのもので、それが私たちMacファンの心をつかんで放さなかった。。。これからもiPhone、iPad、iPod、そしてこれから生まれる新しい何か、そこにジョブズさんの思想が息づく製品を使い続けるでしょう。ほんとうに惜しい人を人類は失いました。。。今までほんとうにありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。(2011年10月6日記)