3月 30 2011
私もコピーライターとしてネーミングの仕事もお請けしておりますが、ライバルのコピーライターさんや商品開発者さんが考案された商品やサービス、企業などのブランド名で、たまに「こりゃやられた!」と感じてしまうナイスなネーミングに出会うことがあります。
その一つに今日出会いました。それがコレです。
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一見だけでは何なのかよくわからない物体です。子供用のブロック玩具のように見えます。鉛筆削り機のようにも見えます。実は、PCの内蔵ハードディスクを、上面にある溝に差し込むと外付けハードディスクとして使えるハードディスク用クレードルというPCの周辺機器です。
実際にHDDが突き刺さった状態を見ると「あぁなるほど!」と納得できるのですが、むき出しのHDD、すなわち「裸族」が土台の上に立っていてまさにお立ち台という感じ。この商品名を考えたのがコピーライターさんなのか、商品開発者さんなのかマーケターさんなのかわかりませんが、いいマーケティングセンスだなぁと思います。だいたいこの手のPC関連機器って通常、XP308TとかHDD-CR250とかいかにもデジタルな科学記号っぽい名前が多いと思いますが、そんな中「裸族のお立ち台」という名前は際立ってますね。まるで映画「2001年宇宙の旅」の冒頭シーンに出て来た、未知なる物体モノリスを猿人達が取り囲むような、アナログとデジタルのミスマッチなインパクトが感じられると言うか。
iPhoneとかiPadとか誰もが手にする人気商品でない、どちらかというとニッチな商品ですが、かつて「男前豆腐」が大ヒットしたように、冒険心あふれるクリエイティブなネーミングが活路を切り開くというケーススタディをつくってほしいなぁと思います。
追記)
裸族シリーズはそのほかに、「裸族の一戸建て」「裸族の二世帯住宅」「裸族のインテリジェントビル」
「裸族の板チョコ」などいろいろあるみたいです。どれもがわかりやすくて楽しいネーミングですね。
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