取材とは、文化を訪ねる旅行でもある。

会社案内などのパンフレット制作、製品カタログ、ホームページ(WEBサイト)制作、展示会イベントのブースデザインや設営、ビデオ・ムービー制作などなど、プラネッタではいろいろな品目の制作物を手がけておりますが、実はその制作プロセスが非常に楽しいのです。お客様の業種、取材する訪問先、取材内容(例えば伝統技法だったり、最先端の新技術だったり)が様々。しかも社長さん、技術者さん、営業マンさん、いろいろな人がいらっしゃって、各分野の興味深い話が聞ける。これってテレビの旅番組に近いものがあります。
 山奥の酒蔵へ、仕込み風景の撮影と酒造りの取材をしに、晩秋の早朝5時くらいに行った時などはちょうど小雨まじりで、蔵の排気口から外へわき上がるモウモウとした湯気がまるで温泉地のようで、辺りの山陰、黒い蔵の壁と白い湯気がコントラストとなってとても美しい「絵」となったものです。酒蔵の中に入り杜氏さんや作業される方々にまじっての、仕込風景を目の前で見るような経験は、普段なかなかできません。働く方々は真剣で、緊張感のある空気の中、その表情や動きなどから伝統の重みやプロフェッショナルの凄みも体感できます。
 またあるときは、東京の六本木にあるスウェーデン大使館で、ある企業の展示会イベントをデザインから設営までプロデュースさせていただいたこともあります。世界的な最新技術に触れる機会も大きな魅力ですが、スウェーデン大使館というこれまた普段は縁のない空間に入り、その中にイベント空間をクリエイトできた感動は、なかなか得難いものがありました。日本国内ではありましたが、ちょっとしたスウェーデン旅行気分ですね。
 取材とは、まさに文化を訪ねる旅行でもある。さて次は、どんな文化に出会えるでしょうか。とても楽しみです。