SONYスタジオ1700

かたや1973年生まれのSONYのラジカセ CF-1700(通称スタジオ1700)。かたや2011年生まれのiPhone4S。どちらも私の愛機です。iPhoneはコンパクトでスマートで高機能、デザインも美しいです。SONYスタジオ1700はメカメカしてますが、これはこれで美しいデザインだと思います。まさにデジタルvsアナログ。フューチャーvsレトロ。とても味わい深い存在です。
小学生の頃、このSONYスタジオ1700でラジオ版「欽ドン」を聴いたり、歌謡曲をエアチェックしてカセットテープに録音したりしてました。そして中学生から高校生にかけては、エレキギターのアンプ代わりに使ってました。外部ライン入力を使ってゲインを目一杯にしてギターを鳴らすと、ディストーションというよりファズ的に超歪んだ音がまた良かったりして、ライブのときはそれをエフェクター代わりにしてさらにギターアンプにつないだり、実験的なこともやってましたねえ。
小学生の頃、日テレの木曜スペシャルでビートルズの日本公演を初放送したときは、ビデオデッキもない頃なので、スタジオ1700をテレビの前に持っていって、小さな外部マイクからテレビの音を録音したり(イヤホン端子からダイレクトでつなげば良かったのにねえ)。ポーズボタンすらなかったので、コマーシャルのたびに録音停止ボタンを押して、CMが終わるのを見計らってまた録音する(RECボタンと再生ボタンを同時に押す)のが難儀でした。でもでも、ほんとにいろいろ活用させてもらいました。
今でもラジオも鳴るし、カセットテープもきちんと録音再生できます。かなりの長生きさんです。小さい頃の思い出がたくさん詰まっているせいというのもありますが、大切にしたくなる「何か」をもっているんですね。昨今のiPhone、iPod、iPadなど、毎年毎年リモデルしたり新製品が登場したりしていると、良いものなんだけど、愛着がそこまで深まるひまがないというか、ずっと残しておきたくなる気も起こらないというか、ちょっと味気なさを感じる今日この頃です(初期のMacにはそういう愛着があったんですが)。

しかしこのスタジオ1700、今も現役なのは良いのですがけっこう横幅・高さだけでなく奥行きもあって、場所を取るのが大きなデメリット。狭い我が家で、果たしていつまで生き残れるのだろうか。